復元工事の概要
平成13年12月より、幕末から明治初年の姿に復原する工事を行いました。
熊谷家住宅は、建築より200年近くを経た主屋をはじめ、米蔵・雑蔵や北・東道具蔵、衣装蔵の各建物は、雨漏り・不同沈下・蟻害等の破損や無理な改築によって、傷みが顕著に見られるようになっていました。そこで、平成13年12月より、幕末から明治初年の姿に復原する復原工事に着手しました。
復原工事では、まず、当時の姿を忠実に復原するため、発掘調査や資料調査・解体調査などの調査を行い、その結果から、柱の礎石の位置、屋根形状など、ひとつひとつの事柄を検証し、当時の建物の姿を明らかにしていきました。そして、それらの復原考察をもとに工事を進め、平成17年12月に完了し、翌年3月には活用整備工事を終えました。
復元工事内容
※CGは復原工事後の熊谷家住宅のCGです。