熊谷家住宅の変遷

1801年から現在までの熊谷家住宅変遷を図面画像で紹介

石見銀山御料で最も有力な商家

熊谷家は郷宿、代官所の御用達を務める石見銀山御料で最も有力な商家でした。

熊谷家は、寛政12年(1800)におこった町並みの大火後、享和元年(1801)に建築されました。以後、家業の拡大に伴い、次々に蔵を建て増していき、明治元年頃、屋敷規模が最大となりました。
  熊谷家では、 これらの住宅の変遷過程を裏付ける資料として、1枚の板図と、4枚の家相図(下の写真)が見つかっており、 これらの資料から、変遷過程を明らかにしています。

  ◆熊谷家住宅の変遷(1801~2005)
年代
区分
変遷過程
家相図
1801 
享和元年
  1800 後大蔵を残して消失
文政元年
家相図
(1)
1822 
文政5年
  1822 衣装蔵建築
文政五年
家相図
(2)
1833 
天保4年
  1833 小蔵建築  
(3)
1850 
嘉永3年
  1850 護岸拡幅、東道具蔵、下男部屋増築
嘉永三年
家相図
 
1852 
嘉永5年
     
(4)
1868 
明治元年
  茶室建築
明治五年
家相図
 
1940 
昭和15年
  作業場の増築
台所の改築など
 
(5)
戦後
(6)
   
2001 
平成13年
  復原工事開始  
2005 
平成17年
  復原工事完了  
 

◆時代ごとの屋敷の変遷