成長への願い「祝いのおかけじ」展 6/24まで
大森町に伝わる飾り物
熊谷家住宅 2019前期企画展
成長への願い
祝いのおかけじ 展
2019年6月24日(月)まで
子どもの誕生を祝福し、初正月や初節句に飾り物を贈り合う風習が全国各地にあります。
正月には破魔弓や羽子板を、端午の節句には菖蒲とともに鯉幟や兜などを、桃の節句には桃の花と雛人形を飾ります。これらの飾り物に代わるものとして、明治から大正、昭和にかけて流行したのが“お掛地”と呼ばれる掛軸です。消耗品だったため表装も簡素で値段も安価でした。名もない画工や職人たちによって製作されたものですが、歴史上の人物や勇猛な武者、美人などの親しみやすい絵柄が、奔放に華やかに描かれ、祝いの席を彩りました。
今日のように医学が進歩する以前は、病気や貧困、栄養障害などで多くの子どもたちが亡くなりました。飾り物には、「自然の生命力を頂いて穢れを祓い、災厄を除けて無事に健やかに成長してほしい」という、祈りにも似た願いが込められています。しかし、生活風習の変化などに伴い、贈り物を贈り合う風習は御祝儀という金銭の授受に変わり、年中行事や通過儀礼そのものの意味合いも大きく変わってきました。
今回の企画展では、大森町に伝わる誕生祝の掛軸、熊谷家16代当主の初正月に贈られた破魔弓などとともに、貴重なお掛地約50点を一堂にご紹介いたします。
- 会期:2019年5月26日(日)まで 6月24日(月)まで
- 場所:重要文化財熊谷家住宅
- 開館時間:9時30分~17時
- 休館日:毎月最終火曜日(4/20はイベントの為休館。4/30は開館)
- 入館料:大人500円、小・中学生100円(入館料のみでご覧いただけます)
※一部展示内容を更新して、会期を1ヵ月延長いたします。
~6/24(月)まで
★[関連講座]6月16日(日)★
★おかけじ展を見てクイズに挑戦しよう!★
企画:合同会社 家の女たち/協力:昭和のくらし博物館
男児初正月 おかけじ
男児初節句 おかけじと五月飾り
女児初節句と初正月 おかけじ
胞衣壺とお七夜の祝膳